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奉還町をモデル 高校生が考えた商店街の建築 岡山市

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 テーマは増える空き家の活用です。建築物の設計を競う全国大会で、ベスト8に入賞した岡山市の高校生がモデルに設定した奉還町商店街に報告しました。

 岡山工業高校建築科の生徒5人は商店街を活性化するため、空き家を利用した複合施設を提案しました。

(女子生徒) 「高齢者向けの都市型集合住宅とお店をミックスさせることによって、奉還町に住む住人が増え、また奉還町を通って通学している学生たちが集まるような」

 この「奉還町マルシェ」は、単なるハコものではなく、建物と建物の間に路地裏をつくるなど、商店街の歴史と面影を残した設計です。

 去年行われた高校生が建築物の設計を競う「建築甲子園」で、全国153作品の中からベスト8に輝きました。

(男子生徒) 「自分たちが歩いている所でにぎわいがないっていうのがとてもなんか、ちょっと言葉はあれなんですけど、寂しいというか悲しいというか」 (女子生徒) 「もっと自分の建築の力が付いたら」 「また奉還町商店街の計画に携われたらいいなとは思ってます」

 モデルとなった奉還町商店街は、約100ある店舗のうち2割弱が空き店舗です。主な理由は高齢化と後継者不足です。しかし、ここ数年、新しい風が吹き始めています。

(記者) 「10年ほど前まで理髪店だった場所は現在改装が進められています。ここはクラフトビールが楽しめるお店として春以降にオープンします」

 商店街の振興組合では、地元の高校生や住民と一緒になって考えることで商店街を活性化したいとしています。

(奉還町商店街振興組合/岸卓志 理事長) 「スイッチオフにしていただいて、ゆったりとした気持ちで回遊していただければというふうに思うので、そういうふうに子どもからお年寄りまでが楽しめるような街づくりの1つの手法なんじゃないかなと思います」


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