去年3月に産業廃棄物の撤去を終えた香川県豊島の処分地から、新たな産廃が相次いで見つかっている問題で、16日、さらに別の産廃が見つかりました。
新たに見つかったのは、ドラム缶とみられる金属の塊1個です。地表から約1メートルの深さで見つかり、大きさと重さはまだわかっていません。
香川県土庄町豊島では、県が去年3月不法投棄された産廃の撤去を完了したとしていました。 しかし、現場からは今年1月と2月に合わせておよそ115トンの汚泥が見つかり、4月12日から再調査を実施。調査2日目の13日にドラム缶と見られる金属の塊10個と汚泥、合わせて約152トンが見つかりました。
16日に見つかった金属の塊は水に浸かった状態で、県では環境汚染の可能性を考慮して、移し替えることができる入れ物を調達するまで、掘り出し作業を中止しています。再調査自体は予定通り行います。
(香川県/浜田恵造 知事) 「撤去が済んだと喜んでいた住民の気持ちを考えますと、申し訳なく思っているところでございます」
香川県の浜田知事は16日の定例会見で「産廃を地中に埋めるには費用がかかる。当時は予期しなかった状況だ」との見解を示しました。