世界中の海を調査しているフランスの探査船「タラ号」が、香川県三豊市に来航しました。日本に来ることはめったにないという探査船を、地元の小学生が見学しました。今回は特別に船の内部も見せていただきました。
(石井俊大リポート) 「周りの船と比べて大きな船が止まっています。船の先端にはオレンジで『タラ』と書いてありますおしゃれなデザインですね」
三豊市の仁尾マリーナに来航したのは、フランスの科学探査船「タラ号」です。三豊市の小学生に海の環境に対する理解を深めてもらうのが目的です。
「タラ号」はフランスのアパレルブランド「アニエス・ベー」が所有していて、北極海から南太平洋まで世界中の海の環境変化などを調査しています。
フランスを出発して上海からハワイヘなどを巡る約3万3000キロの航海の途中で、三豊市に立ち寄りました。
児童はフランス人の乗組員から、プランクトンやサンゴが海の環境を守っていることなどを学びました。
(児童は―) 「サンゴが激減していることがよく分かりました」 「異国の船はこんなおしゃれな感じなんだと(思いました)」
気になるのは船の内部。いったいどうなっているのでしょうか。
(石井俊大リポート) 「今回は特別に中に入れていただきました。中はかなり広々としてますね。そして暖房はついていないとのことですが、汗をかきそうな暖かさです」
タラ号は、北極海など厳しい環境での調査をするため、寒さに強いアルミで造られています。また、外の熱を取り込む設計になっているため船の内部は半袖で過ごせるほどの暖かさなんです。
(ヨアン・ミュシュリ船長) 「サンゴ礁がいかに大切かということを覚えていただきたいのと、サンゴ礁だけでなく海の大切さ、どうすれば海の環境を良く保てるかを考えてほしい」