今年もユニークな「妖怪」が勢ぞろいです。妖怪アートで香川県小豆島を盛り上げようという「妖怪造形大賞」の審査会が開かれました。
深夜まで飲み食いしている人の欲求の塊が妖怪に… 見た目が鬼のような上司と、融通が利かないAIの部下の妖怪もいます。妖怪の世界でも、職場のコミュニケーションは難しいようです。
「妖怪造形大賞」は、香川県土庄町でアートギャラリーやカフェなどを展開する「MeiPAM」を中心に2013年から行っていて、去年からは台湾でも作品を募集しています。 5回目の今回は、日本から99点、台湾から23点の応募があり、4日は一次審査を通過した29の作品が公開審査に臨みました。
(記者) 「去年は台湾の会場と中継を結んで審査を行いましたが、今年は海をわたって台湾から妖怪たちがやってきました。どれも力作ぞろいです!」
審査員を務めたのはブリキのおもちゃコレクター、北原照久さんや小豆島在住の妖怪画家、柳生忠平さんら7人です。
審査の結果、千葉県の自営業、杉山幸則さん(51)の「雷音」が最優秀に輝きました。2組の妖怪が体についたスピーカーで雷鳴を轟かせ、音の大きさで優劣を競っています。
(審査委員長/北原照久 さん) Q最優秀の「雷音」について 「光と奥行きがとてもあるんですよ。音が聞こえてきそうな、そういう作品」
(妖怪画家/柳生忠平 さん) 「クオリティがすごい上がってて本当にびっくりしてます。多分わくわくしながら作ったんじゃないかと思いますのでうれしいですね」
受賞した12の作品は、香川県土庄町の「妖怪美術館1」で7月14日から展示されます。