被災した中学生たちが「運動の秋」を楽しみました。西日本豪雨で浸水した真備町の中学校で体育祭が開かれ、生徒たちの元気なかけ声が響きわたりました。
(生徒の選手宣誓) 「僕たち、私たちは、7月の豪雨災害というこれまでにない困難を全員で乗り越え、きょうこの日を迎えることができました」
倉敷市真備町の真備東中学校は西日本豪雨で校舎の1階が浸水し、10月、校舎の2階以上で授業を再開しました。 また、グラウンドには被災したもう1つの中学校、真備中学校がプレハブ校舎を間借りして、授業を行っています。
(真備東中学校/内藤憲二 校長) 「(体育会を)開会できる本当にうれしく思います」
(生徒会長はー) 「きょうを迎えることをできたのは、たくさんの方々の支えがあったからです。その方々への感謝の気持ちをがんばる姿や態度で表し恩返ししていきましょう」
道具も全て水没したため、徒競走などを中心に種目を減らして行われました。 中止も検討されましたが、生徒たちの思いを受けて、例年より2カ月遅れての開催です。
(生徒はー) 「練習期間は少なかったけど、優勝目指して頑張ります」 「たのしいです」 「二人三脚でました」
最後の体育会になる3年生は、クラス対抗の綱引きをしました。
(記者) 「真備東中の体育会は盛り上がっています!真備中学校の生徒もプレハブから応援しています」
プレハブで少しせまくなったグラウンドでは、授業をしている真備中学校や保護者が見守る中、全校生徒389人が一致団結して頑張っていました。
(3年生はー) 「みんなのおかげでできたのでもう開催されないと思っていたので、僕は。でもこうやって開催できたこと本当にうれしいです」