昨年、西日本豪雨で被害を受けた倉敷市真備町で13日、恒例の夏祭り「真備・船穂総おどり」が行われ約1000人が踊りました。
力強い吉備真備太鼓に、子どもたちも夢中になる露店。「真備・船穂総おどり」は昨年、豪雨で中止になり、2年ぶりに開かれました。
この日の天気はあいにくの雨。それでも参加者は踊りを披露するときを心待ちにしていました。
練習は6月20日にスタート。住民が歌詞や振り付けを考えた、オリジナルソングを踊ります。
(振り付けを考案/浦橋美佐子さん) 「どっこいしょ、どっこいしょと言う時にみんなで声を掛けて、元気に踊っている間は、災害のことも忘れてね、前向きに踊ってほしいなと思います」
午後6時半、メーンイベントの総おどりには約1000人が集まりました。雨の中で踊るのは、この祭りが始まってから初めてです。
(記者) 「雨はどんどん強くなってきていますが、踊りの勢いも負けていません。周りには多くの観客もいます」
参加した16団体のうち、半数以上は被災後に衣装を新しく作りました。
(呉妹地区まちづくり推進協議会/坂本博 会長) 「雨が降ったから、元気がなくなったかなと思ったけど、子どもらものすごく元気出してくれた」
(振り付けを考案/浦橋美佐子さん) 「雨がたくさん降って、なんか洗われる気持ちでしたけれど、もう大変でした」
(復興の願いを込めた人ー) 「これ(ボード)を背負って踊ったんです。まっすぐに、支えてくれるたくさんの手、あしたにつなぐ心のともし火、いつの日か復興を夢見て」
雨に打たれても前を向く真備町。ずぶ濡れになりながらも1時間以上踊りました。