世界的な美術大学2校が瀬戸芸に出展です。東京芸術大学とアメリカの有名美大が、瀬戸芸とコラボレーション。現代アートが屋島に集合しています。
高松市屋島の四国村で19日から始まった企画展です。19日はオープニングセレモニーが開かれました。
香川県と東京芸大は、2001年から毎年連携して展覧会などを行っています。今年は、さらにアメリカのシカゴ美術館付属美術大学が加わり、瀬戸芸に作品を出展しました。
シカゴ美術館は、アメリカ3大美術館の一つで、その付属大学は世界的な名門美大として知られています。
(東京芸術大学/保科豊巳 副学長) 「長い時間をかけた我々の生活の歴史、それから刻々と移り変わっていく時間と場所。これからどういう未来を作るか一緒に考えていくような展覧会にしたい」
会場では、両大学の大学院生と教員22人の作品を見ることができます。
(石井俊大リポート) 「こちらの作品、その昔この建物の中で牛が動いて砂糖を搾っていたということからイメージを得たものです。大きな牛が中央で回転しているのは、なんともシュールです」
東京芸大の大学院生、伊東五津美さんの作品「砂糖うし小屋」。全長2メートル30センチの牛の模型は、砂糖をイメージして白に統一。さらに本物の砂糖も練りこまれています。
(東京芸術大学/伊東五津美さん) 「建物自体の白昼夢を見ているような不思議な空間自体と、そのあとにこの小屋がどういうことに使われていたのかを想像してもらえるとうれしい」
また、シカゴ美術館付属美大の大学院生、エリザベス・F・コーテさんの作品「崩壊」は日本に古くから伝わる上質な和紙・雁皮紙(がんぴし)を柿渋で染めています。風が吹くと動くよう薄く作られていて空間に変化をもたらします。
この企画展は11月4日までです。瀬戸芸の会期以外の時期も開かれています。