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国内最大級の産廃不法投棄事件の「証人」 発端となった会社経営者の家が撤去へ 香川・豊島

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 「歴史の証人」とも言える建物が消えることになります。香川県土庄町豊島で起きた国内最大級といわれる産業廃棄物の不法投棄事件。その発端となった会社の実質的経営者の家が撤去される事になりました。

 撤去されることになったのは、豊島総合観光開発の実質的経営者の男性の家です。

 1975年、豊島総合観光開発は香川県に産業廃棄物処理業の許可を申請しました。その後、島の外から大量の産業廃棄物を持ち込み、埋め立てていましたが、1990年、兵庫県警に摘発されました。

 この家は30年近く空き家となっていましたが、豊島事件の歴史的証拠の意味もあり豊島の3つの自治会が所有して残していました。  しかし今年、台風で屋根の一部が壊れた事もあり、住民会議の役員会で撤去することを決めました。

 家は10月中に撤去される予定です。

(廃棄物対策豊島住民会議/石井亨さん) 「現実的に1つのランドマークがなくなっていく。その中で(産廃撤去後の)処理も大詰めを迎えている。どういう形で学びの場として機能させるか、こういう物がなくなっていくと、ひとつずつ大きな責任を感じる。感慨深いものがあります」

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