もうすぐ年末の里帰りの時期。みなさんはどんなお土産がもらえるとうれしいですか?お土産といえばお菓子や工芸品が思い浮かびますが、17日、さぬき市に住む夫婦のもとに大分県から届いたのは「温泉」のお土産です。
(記者) 「全国有数の温泉地別府温泉の源泉が、今トラックで運ばれてきました」
家族や友人へのお土産として大分県別府温泉の源泉を全国に届ける事業、その名も「別府おんせんおみや」。 トラックには、湯温45度を超える温泉水約4000リットルが積まれています。
届け先は、さぬき市寒川町の森島さんご夫婦。50年ほど前に新婚旅行で別府を訪れました。
夫の健児さんはほとんど目が見えず、妻の絹子さんも腰が悪いことから、20年以上旅行に行っていません。 そこで、息子さんのお嫁さんがもう一度、別府温泉に入ってもらいたいと、全国100件限定の無料配達キャンペーンに応募したところ当選しました。
(森島健児さん) 「非常にきょうは温泉のお湯で楽しめるんじゃないかと思っております」
(妻・絹子さん) 「なんかうれしいです、お風呂に入るのが。(Q.新婚旅行思い出す?)もう50年たったら…昔のことで…」
「別府おんせんおみや」は、別府市の観光マーケティングなどを行う一般社団法人B-biz LINKが今年8月に始めた取り組みです。
(B-biz LINK コーディネーター/後藤寛和さん) 「まさかご自宅に温泉が届くとは思っていなかったということで、驚かれたり、昔別府に行ったんだけど一生別府温泉に入れないと思ってたけど、また入れると思うとうれしい、というようなお声をいただいている。別府の温泉が来てくれたな、ということを思い出していただいて、また別府に来ていただく機会にしていただけたらと思います」
(妻・絹子さん) 「(卵)いっぱい入れてきたよ」
湯船の温泉水は、約60度。ちょうどいい温度になるまでは温泉卵を味わいます。
(夫婦のやりとり) 「どう?おいしい?」 「うん、おいしい」 「半熟でちょっと、ちょうどええくらいかな」
森島さん夫婦はさっそく夕方、「おんせんおみや」の湯を楽しんだということです。