新型コロナウイルスの影響で、中国の工場で部品の生産が追いついていません。香川県多度津町の建設会社は水回りの設備が納期未定のままで工事を進めることを余儀なくされています。
(山倉建設/山倉康平 社長) 「納期がわからない、ということなんですよ。いつまでなら大丈夫ですよというようなメーカーさんからの明確な回答があれば、それに合わせて対応できますが、今のところ、いつ入荷するかわからない」
山倉建設が丸亀市で工事を進めている住宅です。
4月末に引き渡す予定ですが、新型コロナウイルスの感染拡大で、中国での部品の生産が追いつかず、IHクッキングヒーターと風呂場の給湯器の納期が未定となっています。
(山倉建設/山倉康平 社長) 「ここまで来ると、そろそろキッチンが入ってくるのですが、入ったとしても、こちらにセットできるIHクッキングヒーターが使えないという。使えないというか納期が分からないので、これだけは入ってこないんですね。そこは問題です」
もしキッチンなどの設備が引き渡しに間に合わなければ、しばらくはガスコンロなどで代用したり、入居を先延ばしにしてもらったりといった対応を考えています。
(入居予定の女性[30代]) 「状況が状況なので、仕方がないかなというところではあるんですけど、もちろん家が建ち始めると純粋に楽しみで早く住みたいなという気持ちは芽生えるので、そういう意味でも、早く収束してほしいなと思います」
山倉建設は、2月に取引のあるメーカー8社から相次いで新規受注停止や納期がわからないという連絡を受けました。 現在建設中の約10軒の家がいずれも設備の納品のめどが立っていません。
客の中には引き渡し日を先延ばしにできない人もいて、相手の状況に応じて対応していく予定です。