岡山県総社市は、2018年の西日本豪雨の被災者が入居している仮設住宅を改修し、自宅の再建が難しい被災者に「復興住宅」として提供します。26日、工事の安全祈願祭が行われました。
総社市美袋の昭和仮設団地で行われた安全祈願祭には、総社市の片岡市長や仮設住宅に入居している住民らが出席しました。
総社市では、2018年の西日本豪雨で昭和地区と下原地区を中心に1141棟の住宅が浸水などの被害を受け、現在、昭和仮設住宅と別の仮設住宅に合わせて22世帯42人が入居しています。 自宅の再建が難しい入居者が多いため、市は昭和仮設住宅を改修して住宅24戸と集会所を整備します。
(記者) 「工事では、表面が金属でできた板を壁に取り付けます、耐久性や断熱性が高まるということです」
外壁を改修するほか、住宅の基礎も現在の木組みから安全性の高いコンクリートに変えます。また、浴室の壁も防水性の高い素材に変え、長く住めるようにします。
昭和地区で生まれ育った大曽根悦子さん(52)は、住んでいた市営住宅が1メートル50センチほど浸水しました。2018年10月から昭和仮設住宅で暮らしていて、復興住宅が完成したら入居する予定です。
(大曽根悦子さん) 「できればこの地区から出ていきたくないと思っていたので、ありがたいです」
復興住宅の工事は6月上旬から2021年の3月下旬までで、15世帯32人が入居する予定です。