岡山県で初めての完成です。
2018年の西日本豪雨で被災したあと、自宅の再建が難しい人が入居する「災害公営住宅」が総社市に完成し、12日、入居者に引き渡されました。
総社市美袋の昭和仮設団地では、西日本豪雨で被災した12世帯17人が暮らしています。
2020年10月から仮設住宅を災害公営住宅に変える工事を進めていて、現在6戸が完成しています。
(総社市/片岡聡一 市長)
「本当の意味での心の復興が被災者にプレゼントできるように頑張っていく、きょうが最初の日になります」
総社市の片岡市長が1人目の入居者に鍵を手渡しました。
工事では仮設住宅の外壁を改修したり、浴室の壁を防水性の高い素材に変えたりすることで長く住める災害公営住宅にしました。
(記者リポート)
「工事で2階へ上がるための階段が取り付られました。高齢の方でも上り下りが楽になりそうです」
改修する前は階段ではなくはしごだったため、上り下りできない人も多かったそうです。また、玄関も段差を低くしたり手すりを付けたりして出入りしやすくなりました。
2024年の3月末まで家賃は月1万円、敷金や連帯保証人は不要です。
(災害公営住宅に入居/藤村佳代子さん[46])
「荷物を持って上がるのが面倒だったが、階段の方がスムーズになりました。生活を立て直さないといけないので、安く住まわせてくれるのはありがたい」
総社市は2021年7月末までに残り20戸を造る予定で、4月には仮設住宅で暮らす12世帯17人全員が入居できる予定です。