1台の自転車に2人分のサドルとペダルが付いたタンデム自転車。乗り方や魅力を知ってもらおうと岡山県高梁市で18日、講習会が開かれました。
(記者) 「こちらがタンデム自転車です。前と後ろ、2人で息を合わせて乗ると楽しいですね~」
岡山県では今年4月、公道でタンデム自転車の走行ができるようになりました。
タンデム自転車を普及して市民生活や障害者福祉の向上に役立てようと、高梁市のまちづくりプロジェクトチームが開いた講習会です。
市民ら約50人が参加し、6つのグループに分かれて自動車学校のコースを走りました。タンデム自転車は歩道を通行できず、道路の左側を走ります。
ペダルから足を離さず、曲がるときや止まるときに前と後ろで声を掛け合って運転するのがポイントです。
(試乗した高梁市民はー) 「2人で呼吸を合わせて乗ったら楽しい」 「こぐのも2人なので楽だし、風が爽やかで車よりも楽しい」
後ろの人はハンドル操作の必要がないため、視覚障害者や高齢者も楽しむことができ、行動範囲が広がります。しかし1台約20万円と、高額でまだまだ普及していません。
BMXフリースタイル日本代表の監督で、岡山県サイクリング協会の会長代行を務める出口智嗣さんは、タンデム自転車の可能性に期待しています。
(BMXフリースタイル日本代表監督/出口智嗣さん) 「サイクリングロードとか岡山県内でも整備されているし、そういったところでの有効活用は今後の課題でチャンスと思う。タンデムバイクを使って岡山の観光を盛り上げるのはすごくいいアイテムの一つになる」