素朴で力強い「備前焼」の時代ごとの移り変わりと現代の作家による新たな表現を楽しめる展覧会が、岡山市で開かれています。
岡山県立美術館などが開いたもので、平安時代後期から現代までに作られた約230点が展示されています。
江戸時代中期から後期に作られた「彩色備前焼」です。当時の流行を受けて備前焼としては珍しく、細部まで着色されています。
備前市の人間国宝、伊勢崎淳さん(84)の作品は胴体を意識して造形されています。胸の部分には淡いハート模様が描かれています。
備前市の島村光さん(78)の作品は、大小の立方体を巧みに組み合わせもくもくと上がる煙を表現しています。
「The備前 土と炎から生まれる造形美」は11月8日まで開かれています。