交通事故の被害者遺族が「命の大切さ」を伝える特別授業が、高松市の高校で開かれました。
(秋山裕紀子さん)
「今、一番聞きたくない言葉は『お母さん』だ。私には『お母さん』と呼んでくれる愛娘ももういない」
香川中央高校で講演したのは、一人娘を交通事故で亡くした秋山裕紀子さんです。
当時小学5年生だった娘の実久さん(当時11歳)は2014年1月、危険ドラッグを使用した男が運転する車にはねられ、その9日後に亡くなりました。
秋山さんは、交通事故の被害者にも加害者にもならないように、ルールやマナーを守る大切さを生徒らに訴えました。
(秋山裕紀子さん)
「自分のお腹から出しているというのもあるので愛着がすごく強いです。みなさんのお母さんもそうですよ。あなた方に何かがあったら、お父さんお母さんは本当に本当に苦しみ悲しむと思います。自分の命を大事にしてください」
(生徒は―)
「周りの人たちを今まで以上に大切にしたいと思いました」
「母とすごくけんかをするんですけど、きょうもけんかをしていて、いつ会えなくなるかわからないし、何があるかもわからないので、きょう帰って仲直りしたい」