今年の干支「丑(うし)」に祈ります。「牛の神様」として知られる備前市の田倉牛神社で新年の大祭が行われ、多くの参拝客が訪れました。
今年の干支は「丑」。その「牛の神様」を祭る備前市の田倉牛神社では、毎年1月5日の大祭に多くの参拝客が訪れます。
(田倉牛神社 管理者/兼光良典さん)
「丑年は多いんです毎年。コロナの影響もありまして皆さん分散で来られている。トータルすれば例年と同じくらい」
この神社の参拝は独特です。
まずは参道で備前焼の牛を購入します。そして購入した牛をご神体にお供えします。
(記者リポート)
「大きく積みあがった牛の山。この山の向こう側にご神体の牛がいるんです」
江戸時代初期に始まったこの参拝。
お供えされた牛は約30万個とも言われます。
牛をお供えした後は、この山から別の1体を選んで持ち帰り、次の年に新しい1体を添えて返すのが習わしです。
(参拝に訪れた子どもは―)
「なんて名前にする~?」「(Q.なぜこの牛を?)だってここにあったからかわいい」
多くの参拝客が牛の顔を見比べながら熱心に選んでいました。
(参拝客は―)
Q.なんでこの牛を選んだ?
「(模様が)たてがみみたいだから」
「顔がスマートだから。(この牛にした)スマートになりたい」
元々は農家の牛の健康を祈願する人が多かったものの、現在は様々なお祈りがされる田倉牛神社。今年は多くの人が同じことを祈っていました。
(参拝客は―)
「ただ健康じゃわな。年が年じゃから、80超えとるから」
「みんな健康に行けたらいいなと。少しずつ心配事もコロナもそうですけど、消えたらいいなと思っています」