岡山・香川のこの1年を振り返ります。
2020年を振り返ると、あらゆることに「新型コロナ」の影響が出ました。
そんな中、この状況だからこそ新しく生まれたもの、前向きに取り組む人たちの姿もありました。
▼迎えた2020年
2020年1月、日本三大稲荷の1つ、岡山市の最上稲荷にはたくさんの参拝客が訪れました。
(参拝に来た人は―)
「家族が笑顔で健康に暮らせるように願いました」
そして岡山県の各地で12日、成人式が開かれました。
(新成人は―)
「救急救命士を目指しているので、国家試験と消防採用試験どっちも受かるように頑張りたいです」
「子どもたちから『出会えてよかったな』と思われるような先生になりたいです」
▼国宝の備前刀「山鳥毛」が里帰り
上杉謙信の愛刀として知られる国宝・山鳥毛を購入するため、岡山県瀬戸内市が行っていたクラウドファンディング。
開始から1年あまり経った2020年1月に目標金額に到達し、9月に初めて一般公開されました。
▼まだ見ぬ舞台へ…準備を進める人たちも
2020年3月には、東京オリンピック・パラリンピックの延期が決定しましたが、そんな中、大舞台に向けて準備を進める人たちもいました。
(聖火ランナー/毛利公一さん 2月末)
「ギリギリまで挑戦し続けるつもりです。絶対歩きたいと思ってます」
▼「ゲーム条例」施行にさまざまな“声”
2020年の春ごろ議論を巻き起こしていたのが香川県の「ゲーム条例」。
「ゲームは1日60分」という文言をきっかけに、さまざまな声が上がりました。
香川県議会が賛成多数で可決し4月に施行されましたが、『条例は憲法違反』だと高校生が訴えを起こすなど、12月の今も議論は続いています。
▼新型コロナウイルスの感染が拡大
春が近づいてくると新型コロナウイルスの影が岡山・香川にも及ぶようになりました。
(児童)
「もうちょっと一緒にいたい…」
4月には多くの学校が臨時休校に…
(香川県/浜田恵造 知事)
「香川県在住の50代男性の方が新型コロナウイルスに感染していることが判明いたしました」
(岡山市/大森雅夫 市長)
「患者さんは60代の女性であります」
新型コロナの感染は岡山・香川でも収まる気配がありません。夜の街からは人が消えました。
▼withコロナ 求められた“新しい生活様式”
(歌/東雲ぽっけさん)
「今こそ、ひきこもれ、こもれ、こもれ、愛する誰かのためにこもれ…」
新型コロナ禍で求められた新しい生活…その中でさまざまなものが生まれました。
家にいながら旅行気分を味わえるサービスや、人生の節目の結婚式もオンラインで行うなど、オンラインが広まりました。
▼四国水族館がグランドオープン!
香川県宇多津町の「四国水族館」が、6月1日に開館。新型コロナの影響で2カ月以上遅れたオープンでした。
対策を取りながら、工夫をしながら、それぞれの施設やお店は営業する方法を模索しています。
▼甲子園や総体中止も…それぞれの舞台で躍動
2020年夏、甲子園やインターハイ…目指していた舞台はなくなりました。
それでも、高校生たちは替わりに用意された舞台で精一杯輝きました。
(琴平高校剣道部/槌谷拳侍 主将)
「最後、勝ててよかった」
▼医療従事者に感謝を…「サプライズ花火」
今年の夏は新型コロナウイルスの影響で各地の花火大会が中止に。こうした中、岡山市では8月、医療従事者への感謝を込めた花火が打ち上げられました。
▼高梁市で「猛暑」日本記録を更新
8月31日、高梁市で23日連続猛暑日を記録し、猛暑日本記録を更新しました。
(打ち水している人は―)
「このマスクはめてやるのは大変じゃ」
▼車内に置き去り…熱中症で姉妹が死亡
高松市で9月3日、観測史上最も高い気温を記録した日に幼い姉妹が熱中症で死亡しました。
姉妹は前日の夜から約15時間、車の中に放置されていました。
▼坂出市で少年6人が死傷
10月14日、16歳の少年が運転する軽トラックが住宅の塀に衝突しました。2人が死亡、4人がけがをしました。
▼小学生ら62人を乗せた船が「沈没」
(坂出市立川津小学校/白川豊浩 校長)
「船底にドンという衝撃音がありました」
11月19日、修学旅行中の小学生を乗せた船が沈没。近くにいた漁船の乗組員などが救助にあたり、船に乗っていた全員の命に別状はありませんでした。
▼岡山県知事選 伊原木さんが3回目の当選
10月25日に投開票が行われた岡山県知事選挙。現職の伊原木知事が3回目の当選を果たしました。選挙は、感染症対策をとりながら行われました。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「未来が楽しみだと思える岡山県にしていきたい」
▼池田動物園にライオンがやって来た!
11月17日、岡山市の池田動物園で香川生まれのライオンが初めて一般公開されました。
(園児たち―)
「ライオンさーん!」
▼鳥インフルエンザ発生の確認相次ぐ
香川県三豊市の養鶏場で国内2年10カ月ぶりの鳥インフルエンザが発生。
その後、感染は岡山県を含め全国各地で確認されました。
香川県三豊市では、12月下旬となった今もなお、予断を許さない状況が続いています。