防災に関する話題を紹介する「こつこつ防災」。前回に引き続き「ペットの防災」についてお伝えします。もしもの時のペット用の備え、できていますか?
防災士の武田優さんは、ペットの飼い主に必要な備えを指導したりアドバイスしたりする「ペット災害危機管理士」でもあります。武田さんが推奨しているのは、人とは別に「ペット用の非常持ち出し袋」を準備することです。
ペットの防災…何を準備?
(防災士/武田優さん)
「普段使いのもので結構ですので、やはりご飯と水ですね。3日から5日が基本的ですけど、人用のものが先になりますのでペット用は後からということを考えると、人よりも多くの日数分を準備しておく必要はあると思います」
この時、「ペット用」だということを明示しておくことも大切です。過去の災害では、水が限られる中でペットに水をあげていると苦情が出たケースもあったそうです。この他にも…
証明書のコピーも忘れずに
(防災士/武田優さん)
「証明書は必ずコピーで結構ですので、袋に一緒に入れておいてもらいたいものです」
避難所に入るには、基本的に狂犬病などのワクチンを受けた証明書を提示する必要があります。さらに、武田さんが日頃から身に着けてほしいと呼び掛けているものがあります。
一番役に立つのは…
(防災士/武田優さん)
「実際に災害時に一番役に立ったのが迷子札だったと言われてますので」
飼い主の名前や連絡先などを記した迷子札を身に着けていれば、もしはぐれたとしても再会できる可能性が高まります。この他にも、避難所には動物を怖がる人がいることも想定して、「口輪」をさせておくような配慮も大切です。
国は、災害時にはペットと一緒に避難する「同行避難」を呼び掛けているので、飼い主の方は家族の分と合わせてペットの備えを進める必要があります。