太平洋戦争中、香川県観音寺市にあった「海軍航空隊」の基地のジオラマが12日から市内の郷土資料館に展示されています。
観音寺市の柞田地区にあった「観音寺海軍航空隊」の基地、通称「柞田飛行場」のジオラマです。
飛行場は縦85センチ、横127センチ実物の72分の1のサイズです。プラスチックなどで飛行機を格納する建物や滑走路を作り、若い飛行士らが訓練に使用していた通称「赤とんぼ」と呼ばれる飛行機、11機が配置されています。
(記者リポート)
「練習用に利用していた赤とんぼがこちら飛行機です。そして、地元の人に提供を受けた赤とんぼの骨組みもこちらに展示されています」
この基地は太平洋戦争末期、終戦の年の3月から8月までの約半年間ありました。
写真はほとんど残っていませんが身近に戦争があったことを知ってもらおうと、観音寺市や三豊市のプラモデル愛好家らでつくる「西讃プラ模型クラブ」のメンバー9人が、約半年をかけて制作し観音寺市に寄贈しました。
(西讃プラ模型クラブ/藤田一仁 会長)
「軍事基地のため、写真は見つかりませんでした。文献とか搭乗者の手記なんかをもとに想像を膨らませて制作しました。ジオラマを見ていただいて、当時のことを掘り下げて感じ取っていただければ」
このジオラマは観音寺市大野原町のふるさと学芸館に資料などとあわせて展示されています。