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ピカソも愛した江戸時代の土産物「大津絵」で旅気分♪ 岡山・高梁市成羽美術館

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 岡山県高梁市の美術館で開かれている旅にちなんだ「大津絵」の展覧会をご紹介します。
 ピカソが愛したことで知られる大津絵は、歌川広重の「東海道五拾三次」にも描かれています。もともと江戸時代の旅の土産物だったという大津絵は、肩のこらない楽しさであふれています。

(記者リポート)
「これは絵の売り買いをしてるんですかねえ」

 東海道五拾三次 丸清版の「大津宿」の画面の端に描かれているのは、「大津絵」です。

 「大津絵」は、江戸時代、旅人が滋賀県の大津で安く買い求めた、旅の土産です。

 高梁市成羽美術館では、江戸時代に庶民の旅の土産として親しまれた「大津絵」が展示されています。

 大津絵の代名詞とも言われる「鬼の念仏」。牙を突き出しぎょろりとした目の恐ろしい鬼が、僧侶の姿で念仏を唱えて歩くユーモラスな姿。そのギャップがおかしく、人気を博しました。

(記者リポート)
「これ、何が起きているんですかねえ」

 「外法梯子剃」に描かれているのは、はしごに上った七福神の大黒が福禄寿の頭の毛を剃っている様子。いたずらでもしているような楽し気な雰囲気と大胆なデフォルメにくすりと笑いが込み上げてきます。

 大衆の土産物だった大津絵は名もなき職人たちによって素早く大量に描かれました。繰り返し描かれたことで独自の美しさが宿り、ピカソなど海外の芸術家にも愛されたということです。

 展示会「江戸庶民の美 大津絵と浮世絵版画」は、高梁市成羽美術館で12月19日まで開かれています。

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