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国の登録無形民俗文化財「しょうゆ造り」 魅力発信のために市の職員が体験 香川・東かがわ市

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 2021年9月、香川県の伝統的なしょうゆの醸造技術が、国の登録無形民俗文化財になりました。東かがわ市では市の職員が伝統への理解を深めようと、しょうゆ造りを体験しました。

 東かがわ市のしょうゆ蔵「かめびし」では、江戸時代の創業当時から「むしろ麹」と呼ばれる方法で「しょうゆ麹」を造っています。

 この日は東かがわ市の職員2人が原料となる蒸した大豆や小麦、種麹を、わらなどを編んだ「むしろ」に広げる「盛り込み」の作業を体験しました。

(野口真菜リポート)
「保温性や保湿性の高い『むしろ』の上に並べることで、酵素の働きが高まって、うまみや甘みの強いしょうゆが出来上がります」

 かめびしの「むしろ麹」は、小豆島での「木桶仕込み」と合わせて「讃岐の醤油醸造技術」として2021年9月に国の登録無形民俗文化財になりました。

 東かがわ市では地域の文化財への理解をより深めようと、2022年2月にかけて職員が伝統的なしょうゆ造りを体験する予定です。

(東かがわ市 総務課/三好千裕さん)
「ちょっと腰が痛い。おいしいしょうゆが出来上がるまでにこれだけの方と力仕事、すごく大変な作業があることが分かってびっくりしました」

(東かがわ市 地域創生課/小坂浩城さん)
「市のPRをするに当たって、体験を踏まえて実際の大変さとかを伝えられたらなと思います」

(かめびし 18代目/岡田佳織 社長)
「バケツをひっくり返すのも大変なんですけれども、(市職員の作業は)とても丁寧でありがたいことです。270年強やってきたことを国のお墨付きをいただき、なんとか次の世代につなげていきたいなと思っています」

 伝統的な「しょうゆ麹」造りは2022年4月まで行われます。今回仕込んだものは2、3年後にしょうゆになるということです。

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