見た目はおいしそうなフルーツなのに、食べられない。このフルーツの正体は一体……?
(記者リポート)
「よく熟れたリンゴとバナナ。実は、フルーツの形をした『笛』なんです」
岡山市のオカリーナ奏者・軽部りつこさんは演奏で使うオカリーナを自分で作っています。
新型コロナの影響で演奏会などを自粛していた2020年の夏には、多くの人にオカリーナを楽しんでもらおうと岡山特産の桃そっくりの「もも笛」を作りました。
その後、バナナやリンゴ、メロン、マスカットなど8種類を新たに手掛け、「フルーツ笛の収穫祭」と題した作品展を開きました。
どれも実物と同じサイズで色や形、へたの部分まで細かく再現しています。
(オカリーナ奏者/軽部りつこさん)
「形作りも大変だったんですけど、色付けでフルーツにぐっと近づくかどうかが決まるので、実際のフルーツを買ってきて、見ながら一つ一つ色付けをしました」
通常のオカリーナは指で押さえる穴が12個ありますが、桃やリンゴ、バナナなどは5つにしています。5つあれば、童謡「ももたろう」など約100曲吹けるそうです。
手が小さい子どもにはミカンや柿などがおすすめだそうです。
値段は1650円から5500円です。
(オカリーナ奏者/軽部りつこさん)
「作ったけど今回は出せなかった、というものもたくさんあったりとか、お客さまからこんなものでも作ってほしいというふうにアイデアを出していただいたりしたので、これからもいろんな形で挑戦してみたいと思います」
作品展「オカリーナ作品展2021」は、岡山市北区のパブリックカウンターで12月8日まで開かれています。