家庭での教育を社会全体で支えようという内容の「家庭教育応援条例」。疑問や反対の声もある中、25日、岡山県議会の常任委員会で条例案が決定されました。
岡山県議会前には約30人の有志らが集まり、条例の制定反対を呼び掛けました。
岡山県家庭教育応援条例案は社会全体で家庭教育を支えるために保護者や学校などの役割を定めようというもので岡山県議会の文教委員会などで案を協議しています。
(条例制定に反対する人は―)
「家庭のいろんな個々の問題に一律に何か介入したり押し付けたりすることはやめてほしい」
25日に開かれた岡山県議会の文教委員会では、条例案の文章を「調和のとれた発達」から「健やかな発達」に変更した案が示されました。
福島委員長は「条例案に賛同する多数の意見を尊重するためにも、これ以上の修正は厳しい」と述べました。
民主・県民クラブの委員からは「意見が反映されないまま条例案が決まることは反対」。
自民党岡山県議団の委員は「子どもたちを良くしたいという思いでつくった条例案」と賛同を求めました。
そして、修正した条例案は賛成多数で決定されました。
(岡山県議会 文教委員会/福島恭子 委員長)
「問い合わせ等、ご相談等、ご意見を伺うような機会をたくさん設けていただいているので十分に検討はできたように思います」
条例案は、2月定例県議会に提案される見通しです。