感染対策が十分にとられている飲食店かどうかを調査し県がお墨付きを与える「第三者認証制度」。この認証を受けようと申請を行う飲食店が岡山県で急増しています。
岡山県の第三者認証制度の事務局には、1月28日までの1週間に新たに215件の申請がありました。前の週の倍近くの数です。
岡山県は2月20日までのまん延防止措置の期間中、第三者認証を受けた店は酒類を提供するかどうか選択できるようにしました。非認証店には酒類の提供を認めていません。
ただ、申請しても認証が今回のまん延防止措置に間に合わない場合もあるといいます。
(事務局職員)
「順番来ましたらまたお電話さしあげます。それまでお待ちください。大変申し訳ありません」
県が1日に調査できる店舗の数に限りがあるためです。しかし、県の担当者は今後のことも考えて申請を検討してほしいと話します。
(岡山県 農政企画課/森本章敬 総括参事)
「まん延防止措置が延長になる可能性もありますし、そうした時に認証店になっていればお酒が出せるとかいうメリットも出てきますので」
一方、非認証店では――。
岡山市のフランス料理店「ヴィネット」は、第三者認証の申請はせず、お酒の提供を取りやめることにしました。
店は完全個室制で、お客さんの希望に応じてアクリル板を設置するなどの感染対策を行っています。
(ヴィネット/宮地和徳 オーナーシェフ)
「(認証を受けて)貼り紙とかをしてしまうと日常に戻されてしまうというか。普段の日常も忘れて料理と空間を楽しんでいただきたいという思いがあるものですから」