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西日本豪雨の経験を基に 「防災おやこ手帳」第2弾のテーマは“備えて守る” 岡山【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」。今回は岡山県倉敷市真備町で活動する団体が西日本豪雨の経験を基に作った冊子をご紹介します。2020年に作った第1弾より「身近に感じられるもの」を目指しました。

 この日、倉敷市真備町の事務所に集まっていたのは川辺復興プロジェクト「あるく」のメンバーです。

(「あるく」のメンバー)
「とてもつらいことだったんですけど、いろんなことを学ぶことができて、少しでも前もって備えるとかそういうことが大切だということを伝えたいと思って、みんなで考えて」

 メンバーが配布の準備をしていたのは西日本豪雨の経験を基に作った「防災おやこ手帳」、その第2弾です。

 第1弾には「逃げて守る」をテーマに避難先の考え方や避難のタイミングなどを盛り込みました。第2弾のテーマは「備えて守る」です。

(川辺復興プロジェクト あるく/槙原聡美 代表)
「もし準備していなければ、避難しようと思ったところから準備を始めてってことになると、避難のタイミングが遅れてしまうということもあるので、日頃からできることをやっておいてほしいなと思います」

 日頃からできる防災対策、その1つが「大切なものは高いところに置くこと」です。

(槙原さんの娘/鈴華さん)
「自分の大切なものを一つも持って逃げてなくて。だから何か持って逃げたらよかったなと思いました」

 ここでいう大切なものは思い出の品や写真など「代わりがないもの」です。

 これは代表の槙原さんたちが西日本豪雨の時に思い出の品などがなくなってしまい、精神的に大きなダメージを受けた経験から来ています。

 この他、保険証やお薬手帳など病院にかかるときに必要なものを1人ずつまとめて保管しておくことなどを提案しています。

(川辺復興プロジェクト あるく/槙原聡美 代表)
「身構えて防災対策しようと思うとなかなかできなかったり途中でしんどくなってしまったりするんですけど、日々の生活の中の延長線上に防災の取り組みをくっつけてもらえたらいいのかな」

 また、第1弾でも紹介していた「おすすめの避難グッズ」を充実させました。「あるく」のメンバーそれぞれが自らの経験を基におすすめのものをあげていて、より親近感をもってもらおうと顔が見えるよう工夫しました。

(川辺復興プロジェクト あるく/槙原聡美 代表)
「この冊子の一番いいところは経験を基に作ってあるということです。私たちの経験をしっかり受け止めていただいて、自分のこととして捉えていただけたらと思います」

 この冊子は2月17日から、真備町内の保育園、幼稚園、小学校、支援学校を通じて各家庭に配られます。この他にも冊子が欲しいという方は川辺復興プロジェクト「あるく」のホームページから問い合わせてください。

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