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医師に聞く 香川県の感染者“高止まり”の理由は「保健所業務のひっ迫」 解決の糸口は?〈新型コロナ〉

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 香川県では連日、新規感染者が400人を超えています。

 香川県にまん延防止等重点措置が適用された1月21日から3月11日、1週間あたりの新規感染者はまん延防止措置が始まった当初は2100人から2300人ほどで推移していましたが、2月中旬には2800人を超えました。その後も新規感染者は2600人台が続き、高止まりしています。

 高止まり状態が続く理由、そして解決の糸口について医師に聞きました。

 高松市立みんなの病院の岸本伸人医師は高止まりの理由に「保健所業務のひっ迫」を挙げます。

(高松市立みんなの病院/岸本伸人 副院長)
「現場にいて一番感じることは患者さんの周りにいる濃厚接触者、それから接触者、その人たちの調査や検査が十分余力がないので、できていないと思う。感染しているかも知れないけど自覚もない人がたくさんいるので、そういう人が感染していて普通に生活している。そこでまた広げてしまうと」

「春休みに入ると学校などでの感染は抑えられますので数的には減ってくるだろうと思います。ただ、保育園とか施設、そういうところには春休みはありませんので、まだまだすごく減るということは難しいかなと思っています」

 高止まりの理由について香川県の浜田知事は――。

(香川県/浜田恵造 知事)
「最近の医療機関における大規模なクラスターの発生が、この新規感染者数の数値を押し上げていると言いますか、高止まりさせている要因となっている」

 感染者数を下げていくためには――。

(高松市立みんなの病院/岸本伸人 副院長)
「たぶん一番いま大事なのは3回目のワクチン接種。海外のデータを見ても、3回目を打つことによってオミクロン株に感染しにくくなるだけの抗体がありますので、やはり有効だと思います」

 香川県の10日時点での3回目のワクチン接種率は24.7%。全国43位で全国平均を3ポイントほど下回っています。

 香川県は3月12日と13日の2日間、県庁の21階でエッセンシャルワーカーや18歳未満の子どもを持つ親などを優先した広域集団接種を前倒しして行います。

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