JR芸備線の利用者を増やそうと、鉄道会社や沿線の自治体による検討会が11日に開かれました。
JR西日本は、将来の公共交通のありかたについて協議を開始したいと自治体に提案しました。
JR西日本岡山支社や岡山県、新見市の担当者らが集まり、これまでの取り組みの報告や今後の方針を話し合いました。検討会は芸備線の利用を増やすのを目的に2021年8月から行われていて、今回が4回目です。
芸備線では、新見市と広島県庄原市を結ぶ区間で利用者が減っています。
新見市の備中神代駅と広島県庄原市の東城駅の区間では、100円の収益を得るために必要な費用を示す「営業係数」が、2018年度から2020年度までの平均で「3994円」でした。この状況に地域の利用者も不安を感じています。
(利用者は―)
「無くなったら困る。私は運転ができないからどうしても利用しないといけない」
新見市では2021年10月以降、駅までの乗り合いタクシーの導入や鉄道イベントなどを実施し、利用促進に取り組んできました。
ただし、JR西日本はこうした取り組みも依然として沿線の住民の利用には大きく結びついていないとし、自治体に対し新たな協議を始めたいと提案しました。
(JR西日本岡山支社/須々木淳 副支社長)
「全ての前提をなくした上で、将来の公共交通の姿について話し合いをしていけたらと思っています」