JR西日本は11日、利用客の減少で大量輸送機関としての役割を維持するのが難しいローカル線の経営状況を発表しました。
JR西日本岡山支社の管内では芸備線、姫新線、因美線の3路線、6区間が公表の対象となりました。
岡山支社の管内で1日1キロ当たりの利用者数を示す「平均通過人員」が最も低迷しているのは「芸備線」です。新見市の備中神代駅と広島県庄原市の東城駅の間は、2020年度は80人でした。
この区間の2018年度から2020年度までの平均の収支率、掛かる費用に対する収入の割合は2.5%でした。JR西日本は、このデータをもとに、より適切な公共交通のあり方について議論・検討していきたいとしています。
JRの発表を受け、岡山県の伊原木知事は会見を開きました。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「今使われている方々にとって非常に大事な生活路線。これなら何とかなるかもしれないという案があるのかないのか、ぜひいろいろ検討してみたい」