カレーや肉じゃが、ハンバーグなど、私たちの食卓に欠かせないタマネギの価格高騰が続いています。
Park KSBアプリのアンケートでは、回答した人の約7割が、「家計にかなり、または少し影響が出ている」と答えました。
どんな影響が出ているかを尋ねたところ、「気軽に買えなくなった」「おかずのレパートリーが減った」「使う量を減らして節約している」などの回答が多く寄せられました。
そんな中、地元のスーパーや飲食店は、消費者に少しでもいい商品を届けようと奮闘を続けています。
(買い物客は―)
「気軽に使える食材だったんですけど、ちょっと抑えて違うのを買おうかなと思っています」
「新タマネギが出ているから少しは安くなるかと思っていたんですけど、だんだん値上げになって」
全国の出荷量の約7割を占める北海道産の不作などが原因で、値上がりが続くタマネギ。農林水産省の調査によると、先週の小売価格は1キロあたり534円で、平年の2倍以上となっています。
岡山市北区にあるスーパーでは、佐賀県産のタマネギが税抜きで1玉99円。原価は100円を超えていて赤字覚悟の販売です。
(グランドマート/取締役 岡本和恵さん)
「タマネギってカレーとか一番お客様の食卓に身近な野菜で、やはりタマネギを安くすることでスーパーに足を運びやすくしていただいて、他の野菜やお肉やお魚を買っていただけたら、という思いで企業努力としてしています。(タマネギの価格は)市場では1~2カ月で元に戻るのではないかという声はあるんですが、ちょっと先行きの見通しは難しいかなと私は思っています」
赤字覚悟とはいえ、2021年は1個50円以内で販売していたというタマネギの価格が2倍以上に。その分、大きさや質にこだわって仕入れているそうです。また、価格が安定しているトマトなどの野菜を安く販売するなど、お客さんの満足度を高める工夫をしています。
岡山駅近くにある「ニコニコキッチンさんさん」は、オムライスやハンバーグが人気の洋食店です。創業以来提供を続けているオニオンスープやドレッシングなども含め、1カ月に100キロ以上のタマネギを使っています。
(ニコニコキッチンさんさん/代表 山本龍さん)
「(今のタマネギの価格は)1.3倍~1.5倍のところを行き来しています」
国産が手に入りにくい時は、外国産をバランスよく使い分けるなどして、価格や味を変えずに提供できるよう工夫しています。
(ニコニコキッチンさんさん/代表 山本龍さん)
「だいたい全般に使う食材ではありますね。苦しいといっても、なくてはならない食材なので、(お客さんに)喜んでいただけるようにおいしいものをよりよい形で提供できたらと思っています」