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農家が「マンゴーの自販機」を設置 コロナ禍と原油高で「とにかく経費かかりすぎ」 香川・三豊市

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 南国フルーツ、マンゴーの収穫が香川県三豊市で始まっています。コロナ禍・原油高の苦しい経営を解消するため、新たにマンゴーの自動販売機を設置しました。

 収穫シーズンに入っている三豊市のマンゴー農園アンファームです。

(赤木由布子リポート)
「こちらのハウスでは160本のマンゴーを育てています。甘い香りが漂っていますが、赤く色づいたマンゴー、茎から落ちたら収穫のサインなんです」

 花崗土で育ったマンゴーはあと1週間ほどで収穫がピークになるそうです。そんな中、新しく設置したのがマンゴーの自動販売機。

(赤木由布子リポート)
「糖度15度以上のみ販売と書いてあります。真っ赤です!」

 当日朝に収穫したばかりのものを入れていて、新鮮なのがポイント。

(アンファーム/安藤祐子さん)
「お店が休みとか時間外でも、安心してお買い物に来ていただけるように、楽しんでもらえます」

 24時間販売にすることで、苦しい現状を打開しようという思いがあります。

 マンゴー農家に打撃を与えているコロナ禍と原油高です。

(アンファーム/安藤数義さん)
「まさかこんな状況にね、なんじゃかんじゃ上がったり、コロナがこんなふうになったり、何もかもが一緒になったからね。とにかくね、経費かかりすぎです」

 運営するカフェの売り上げがコロナ禍で減少する中、2022年は原油高も逆風になりました。

 A重油価格の推移を見ると、2021年から少しずつ高くなり2022年4月時点では1リットル91.4円に。2021年1月の1.5倍ほどになりました。

(アンファーム/安藤数義さん)
「今は90何円してますから、昔のガソリン並みくらいですわ。今年はちょっと1割、2割くらい上がった感じになるな、全体で」

 マンゴーは南国フルーツなのでビニールハウス内で冬場も含め、最低22~23℃の暖かさが必要です。

 今の時期でも朝は冷えるため暖房を使っています。アンファームではビニールハウス1棟で多い時に軽重油を1週間に2000リットル以上使うそうです。

 燃料価格が上がっている中、アンファームではマンゴーの値上げをしていません。

(アンファーム/安藤数義さん)
「お客さんがね、今まで買ってる人が『うわぁ高いな』と言われたらつらいしね。そりゃあ元売りですから、仕入れでないですから、仕方ないですわ。油が上がったからってマンゴー上げるわけにもいかんしね、本当大変です」

 今後はマンゴーの栽培を縮小し、違う作物に替えていこうと考えています。

(アンファーム/安藤数義さん)
「今の状態でずっとやるんだったら、考えないといけないなとおもよんですけどね、もう経費倒れです」

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