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災害時 “共助”の要「自主防災組織」 自分の地域の活動を知っていますか?【こつこつ防災】

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 「こつこつ防災」です。災害が発生した時に周囲や地域の人たちで助け合う「共助」。この共助の要として期待されるのが「自主防災組織」です。

 12月、高松市の香川県消防学校で、県内の自主防災組織のリーダーたちを集めた研修会が開かれ、33人が参加しました。

 この研修会は20年前から行われていて、2022年は感染対策をとった避難所の設営方法などを学びました。

 香川県によりますと、2021年4月時点で県内には3535の自主防災組織があります。全ての世帯のうち、いずれかの組織の活動範囲がカバーしている割合を示す「カバー率」は97.1%。これは兵庫県に次いで全国で2番目に高い水準です。

(香川県 危機管理課/三谷一秀 課長)
「地域で声を掛け合って、何かあったときに、自主防災組織で活躍されている方が中心となって動いてもらうというのは非常に大事だと思う」

 自主防災組織のリーダー研修会は11月、岡山でも行われました。岡山県の2021年4月時点の「カバー率」は88%で、全国平均を上回っています。(全国平均 84.4%)

 岡山県の場合は2018年4月時点では75%ほどでしたが、その年7月に西日本豪雨が起きたこともあり、その後、大幅に伸びました。

 岡山・香川ともに「カバー率」は高いように見えます。

 一方、一部の人だけでなく、いかに広く地域の人たちの意識や連携を高められるのかは今後の課題です。

(研修に参加したリーダーは―)
「自治会に加入されている方とされていない方への情報の出し方。両方に網がかかるように出していかないといけないと思うが……」

 2021年、「かがわ自主ぼう連絡協議会」が行ったアンケートでは、回答した組織の2割ほどが「リーダーの高齢化」によってこの10年で活動の頻度が減ったと回答しています。

 岡山・香川の多くの地域は、いずれかの自主防災組織の活動範囲にあります。皆さんは自身の地域の自主防災組織の活動を知っていますか?

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