岡山県では新型コロナの感染症対策について、1月30日からイベントの開催基準を緩和しています。2月3日、3年ぶりに大規模な行事を再開する神社の対応を取材しました。
(記者リポート)
「最上稲荷の節分豆まき式で親しまれている『福は内 福は内』の掛け声ですが、今年は皆さん声を出さずに、こちらの音源を使うそうです」
(テープの音源)
「福はー内 福はー内」
岡山市北区の最上稲荷では、新型コロナの影響で、3年ぶりの開催となる「節分豆まき式」を控え、準備が進んでいました。
(最上稲荷 宗務部兼広報部/熊代隆瑞 部長)
「豆を拾われる方も投げられる方も、そちら側からの一方通行で」
当日は境内への出入りを一方通行とし、検温や消毒を行うテントを設置するなど、感染予防に取り組みます。
岡山県は1月30日から、感染防止策を徹底した上で、大声を出すイベントに参加できる人数の上限を、収容定員の50%から100%へ引き上げました。
しかし最上稲荷では、「参加者はマスクを着用し、声出しをしない」という当初の方針を変えずに節分豆まき式を行うことを決めました。
(最上稲荷/大瀬戸泰康 執事長)
「早く日常の行事ができればということもありまして、今回は思い切って節分はしようと。安心をして来ていただきたいというところで、細かいところは例年とはちがって、感染対策をしながら行うことにしています」
最上稲荷によりますと、コロナ禍前の2020年の参拝者数は3万人ほど、豆をまく福男・福女は例年750人ほどだそうですが、2023年は減少を見込んでいるということです。
(参拝者は―)
「一日参りはもう40年ぐらい続けている。(行事の再開は)いいことよね」
「(新型コロナが)まだ少し怖いところはあるんですが、でも、やはり動いていかないといけないかなと思っているので、(開催)できるイベントがあれば参加してみたいと思っています」
最上稲荷では、県が主催者に策定を求めている「感染防止策チェックリスト」を2月3日、ホームページに掲載します。
(最上稲荷/大瀬戸泰康 執事長)
「福豆をいただいて、生活が明るくなることが一番ですので、普段の日常に早く戻れる気持ちで来ていただければと思います」