岡山県浅口市の寺で保存されている「人魚のミイラ」とされるものを、倉敷市の大学を中心とした研究チームが科学的に分析し、結果を発表しました。果たしてその正体とは。
「人魚のミイラ」とされるものは浅口市の寺、円珠院に伝わるもので、体長は約30cm。指には平らな爪、体にはうろこも確認できます。倉敷芸術科学大学の研究チームが、2022年2月からX線CTスキャンなどによる科学的分析を進めてきました。
約1年にわたる研究の末……7日、その最終報告が行われました。
分析の結果、このミイラは上半身は、綿や布などにフグの皮と動物の毛を付けたもの、下半身は、紙などを魚の皮で覆った作り物であることが分かりました。
1800年代後半に作られた可能性が高いということです。
今後、このミイラは円珠院で引き続き保管されるということです。
(円珠院/柆田宏善 住職)
「初めに作った人の思いや、それを受け継ぎ保存してきたいろんな方の思いがこの人魚には宿っている。私自身はそれをまた守り、後々にそれを伝えていくことが一番」