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「讃岐おもちゃ美術館」がオープン1周年 初年度は4万2000人が来館 2年目は大人も利用増を 高松市

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 高松市の屋内型施設「讃岐おもちゃ美術館」が25日、オープン1周年を迎えました。

 高松市大工町の「讃岐おもちゃ美術館」は子育て支援を行う高松市のNPOなどが運営しています。館内には県産の木材で作られた約5000点のおもちゃがあります。

 中には……。

(山下佳乃リポート)
「こちらの滑り台は漆が塗られています。子どもたちが毎日ここを滑ることで、1年経ってつやが生まれています」

 利用するたびに漆が削れるこの滑り台は、香川漆芸の技法の一つ「彫漆」をモチーフにしています。

 施設の中には、香川の伝統工芸や木の温かみに触れられるおもちゃや遊具が並んでいます。

(小学生の母親は―)
「子どもたちにも、自分が今住んでいるところの歴史を勉強するすごくいい場所、自然に学べる場所じゃないんかなと感じた」

(3歳児の母親―)
「普段プラレールとかトミカとかばっかりなんですけど、すごくいろんなものに興味を持っているから面白い。私も楽しいんですけど、頭が固いのがよく分かる」

(讃岐おもちゃ美術館/中橋恵美子 館長)
「電池のないおもちゃで自由な発想の中で、遊びを自分で見つけ出したときの喜びみたいな表情をたくさん見せてもらってうれしかったし、それを見ている大人たちのまなざしがとても優しくて」

 2022年4月にオープンした讃岐おもちゃ美術館ですが、新型コロナの影響を踏まえて2023年2月までは予約制、1日当たりの利用者を300人までに制限していました。

 初年度の利用者は5万人を目指していましたが、実際には4万2000人ほどでした。

 それでも土日には満員となる日もあり、3月からは「予約なし」で利用できるようになりました。

(讃岐おもちゃ美術館/中橋恵美子 館長)
「大規模で、郊外で、週末に家族で遊びに行くっていうのもひとつですけど、子ども自身が自分たちで集えるような、身近な小さな規模でもいいので、そういう場所もたくさんできるといいなと思う」

 2年目の目標は「大人」の利用者を増やすことです。1年目は全体の1割ほどが大人だけの利用だったということです。
 さらに海外からの観光客も増やすため、英語版のパンフレットを作る予定だということです。

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