サンポート高松周辺を歩いて回遊できるよう整備するための社会実験が始まりました。周辺での車の通行規制などが行われました。
車の通行が規制されたのは、JR高松駅と高松シンボルタワーの間の道路の一部と、2025年に完成予定の香川県立アリーナの北側の道路です。
規制が行われたJR高松駅の北側道路は片側2車線で、歩行者は普段横断歩道を使って車道を渡ります。
(記者リポート)
「およそ100m先までを歩行者専用空間にし、周辺の交通への影響を調べています」
今回の交通規制の目的は、サンポート地区の「遊歩道化」です。
香川県は、県立アリーナやJR高松駅ビルなど新しい施設の建設が進むサンポート地区を、安全かつ快適に歩いて移動できる環境をつくる、いわゆる「遊歩道化」する計画を進めています。
高松駅の北側の道路を通行止めにしたことで車がどのルートに迂回するかを調べて、将来のルート整備の在り方を検討するということです。
また、香川県立アリーナの北側の道路では片側2車線のうち1車線を規制し、現在の車の通行量でも混雑することがないかを調べました。
(記者リポート)
「10分ほど交通量を観察していますが、どちらの車線も混雑している様子はみられません」
香川県立アリーナの北側の道路の片側1車線化は8月2日から8月6日の午後6時まで行われます。また、高松駅北側の道路の車両通行止めは8月6日に行われます。
香川県はこの社会実験を踏まえて、公共交通や物流の事業者への聞き取り市民へのアンケートなども行い、2023年10月ごろの検討会議で「遊歩道化」にあたってクリアすべき条件などを話し合うということです。
(香川県土木部都市計画課/奥村武 課長)
「現状の交通量は十分把握しておりまして、今回の社会実験のような形態であればどうにか交通処理ができるのかなと思っている」