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国宝の写し「両界曼荼羅図」 200年ぶりに総本山善通寺で公開へ 11月7日から 香川・善通寺市

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 総本山善通寺で、弘法大師・空海が監修したと言われる貴重な曼荼羅図が11月から一般公開されます。それに先立ち23日、報道機関に公開されました。

 曼荼羅図(まんだらず)の公開は午前10時から始まり、大きな2つの図が次々と広げられて行きました。

 空海が唯一監修したとされる「両界曼荼羅図」です。京都の神護寺が所有する国宝の写しです。

 約220年前の江戸時代に画家・長谷川等伯の末裔の長谷川賀一らにより転写本として制作されました。

 2つの図は、それぞれ縦横4mほどあり、紫色の絹の生地に金と銀などを使って描かれています。

 「胎蔵界曼荼羅」は、子どもを育てる母親の胎内をイメージしています。慈悲を重んじる教えが示され、409体の仏様が描かれています。

 また「金剛界曼荼羅」は、大日如来が大きく描かれた他、1461体の仏様が描かれ、悟りに至るまでの9つの段階を説いていると言われています。

 2006年に香川県立ミュージアムの特別展で公開されましたが、2023年が弘法大師の生誕1250年にあたることから、200年ぶりに総本山善通寺の金堂で公開されます。

(総本山善通寺/菅智潤 法主)
「ずっと伝統が引き継がれていることを感じます。真言密教の教えが詰まっている、真髄が詰まっているいうのが曼荼羅でございます」

 この両界曼荼羅図は、11月7日から12日まで、総本山善通寺の金堂で公開されます。

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