Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」です。今回のテーマは「給食」。食材の仕入れ先や調理に関する質問など、さまざまな疑問にお答えします。
やってきたのは、高松市の朝日新町学校給食センター。所長を務めていてるのが森井瑞樹さんです。
まずは給食センターにまつわる疑問から。
どれくらい作っているの?(倉敷市 あっき 34歳)
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「朝日新町学校給食センターでは1日約5800食を作っておりまして、市内中心部の6つの小学校と5つの中学校、合計11の小中学校に毎日提供しています。2つの献立を作っております。1つの献立で3000食作っているので、1000人分の鍋を3つ使って調理しています」
センターでは午前11時ごろに各学校に配送を始めるため、朝7時ごろから調理を始め、4時間ほどで約5800食を作っているそうです。これだけの量を短時間でつくるために大きな鍋で作っているんですね。
その食材の下ごしらえについてこんな質問が……
大量の食材をどうやって切っているの?(善通寺市 ミント 48歳)
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「限られた時間で調理する必要がありますので、基本的にはフードスライサーを使ってカットしております」
ただ、全ての食材を機械で切るわけにはいかないそうです。
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「機械で切るよりも手で切ったほうが見た目とかもいい献立もありますので、そういった献立の場合は手作業で切ることもあります」
油揚げやこんにゃくなどは機械だと上手に切れないことがあるそうです。
食材はどこから仕入れるの?(笠岡市 8っ4 59歳)
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「市内全体でいうと3万5000食程度、毎日調理していますので、安定的に大量の食材を調達するために市場を通しております。基本的にはできる限り県内産・地場産を調達していて、それがどうしても難しい場合は県外産の食材を調達しています」
メニューは誰が決めているの?(坂出市 みよまま 58歳)
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「栄養教諭の先生が月ごとに献立を考えてくれていまして、大体5カ月前ぐらいから献立を考えて3カ月前までに決定する」
大量の食材を調達するために、これだけ事前に献立を決める必要があるそうです。
そして給食の献立にほとんど入ってるのが「牛乳」。それには理由があるんです。
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「学校給食法という法律でも主食とおかずと牛乳を出すことが完全給食として定義されていますので、給食に牛乳を提供することは法令上決められている」
学校給食法という法律で決められていて、牛乳は栄養をバランスよく取りやすいからだそうです。また献立の組み方にはこんなこだわりも。
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「夏休み明けとか4月始めのころ、子どもたちがなかなか学校に行きたがらない時に、そういった(人気の)献立を意図的に持ってきて、学校生活にスムーズに入っていけるような工夫をしていると聞いています」
ちなみに、新しいメニューの給食を出すために試行錯誤もあるようで……
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「例えば夏休みとか長期の休暇の時に新しい献立を試食・試作してみて、工程に問題は無いかとか味に問題ないかとか、そういう試作をしてみて新メニューを決定しています」
時代とともにメニューは新しくなっているそうです。
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「子どもたちが食べやすい工夫ということで洋食のメニューが増えてきております」
給食の進化はメニューだけにとどまりません。給食が運ばれる最中に冷めないように、保温力の高い分厚い容器で運んでいるそうです。
そして、子どもたちに安心・安全に食べてもらうために……
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「ちょっと早い時間ですね、11時半ぐらいに私が検食という形で異物が入っていないかや味に問題が無いかを検食しています」
給食は子どもたちを日々、"食"から支えています。
(朝日新町学校給食センター/森井瑞樹 所長)
「成長期の子どもたちにとって欠かせないお昼ご飯だと思いますので、我々も安全安心で栄養バランスの富んだ色んな工夫をしながら献立を考えたり、食材を調達したりしておりますので、おいしく食べていただきたい」