香川大学が県民の防災意識を高めようと防災ソング「そなえたら こわくない」を制作しました。災害時に大切な“避難のポイント”を歌詞に入れ、子どもからお年寄りまで、幅広い世代に楽しみながら学んでほしいとしています。
制作のきっかけは、2004年のインド洋大津波。香川大学によると、インドネシアのスマトラ島沖を震源とする地震で発生した津波で、震源域に近かったシメウル島では“ある歌”の存在よって多くの命が救われたそうです。その歌というのが「防災の歌」。この島では先住民からの伝承として「地震で揺れたら山に登れ」という歌があり、島民は子どもの頃から歌うそうです。
こうした教訓を踏まえ、香川大学は香川県でも「わらべ歌」のように子どもの頃から親しめる歌があれば、県民の防災意識の向上につながるのではないかと防災ソングを制作。
歌詞には、(一部抜粋)
「南海地震は被害大 香川も揺れるよ 耐震化しよう」
「香川の津波は数メートル/30センチで流される そうだ 津波が来る前に 高く遠くへ逃げよう」
「洪水・高潮警報で逃げよう」
など、避難のポイントなどが盛り込まれています。
地震学が専門の香川大学・金田義行特任教授が作詞を担当。編曲や演奏、合唱などは香川大学の職員と地元の小学生などが行っています。
この防災ソングは香川大学のホームページで公開されています。