元メジャーリーガー、野茂英雄さんが率いる中学硬式野球の日本代表「NOMOジャパン」に選ばれた岡山市の球児を紹介します。
巧みなバットコントロールと華麗なグラブさばきが持ち味。岡山市立富山中学校3年の井澤佑馬さん(15)。
井澤さんは元メジャーリーガーの野茂英雄さんが総監督を務める「ジュニアオールジャパン」通称、NOMOジャパンに選ばれ2025年8月アメリカ遠征を経験しました。
(井澤佑馬さん)
「アメリカの選手はバッティングが力強くてすごくまだまだと思うこともあった」
所属するオール岡山ヤングは中学硬式野球5リーグの全国王者が集う「3rdエイジェックカップ中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ」に出場。1回戦、「3番・ショート」でスタメン出場した井澤さんは守備で存在感を示します。
(実況)
「叩きつけた。よく取った! ファインプレーが出ました。抜けていればもちろん1点というところ」
1アウト1、3塁のピンチでも……
(実況)
「ショートよく取った! セカンド1塁へ転送、ダブルプレイ! 再三いいプレーをしているショートの井澤」
さらにマウンドへ。スローカーブを織り交ぜた投球で4イニングを無失点。勝利に大きく貢献しました。
チームはそのまま準優勝。井澤さんは優秀選手に選ばれました。
(井澤佑馬さん)
「各リーグの代表が集まる大会なので、みんなで気を引き締めて戦いにいった結果が準優勝までいけた」
全国の舞台で活躍する井澤さん。その原点には母・亮子さん(45)の存在があります。亮子さんはソフトボールの実業団の元選手。井澤さんは幼いころから亮子さんとキャッチボールをして育ってきました。
(井澤佑馬さん)
「結構強い球来るなと思いながら一緒にキャッチボールをしていた」
(母・亮子さん)
「ずっと体を動かしていたいという感じでそれに付き合っていて、私も楽しんでやっていた」
そして、小学1年生で少年野球チームに。6年生ときには9カ月間、親元を離れて滋賀県に転校。強豪チームで腕を磨き、阪神タイガースのジュニアチームにも選ばれました。
岡山の中学校に進んだ井澤さん。今は「食トレ」に力を入れています。
(井澤佑馬さん)
「(Q.お味は?)辛さもちょうどよくて非常においしいです」
井澤さんは練習前と後、1日2回、夕食を食べています。この日の練習前の夕食はビビンバ。
練習後にはスーパーで買ったお寿司を食べたそうです。さらにプロテイン取るなどして体づくりに取り組んでいます。
中学入学時に163cm、50kgだった体は、現在174cm、77kgと大きくスケールアップしました。
(井澤佑馬さん)
「バッティングでは力強くなり、飛距離も自分で実感」
(オール岡山ヤング/富田康 監督)
「パワーがついたというか、食トレを通じて、動きは良かったが安定感のある動きができだして自信がついてよくなってきた」
井澤さんは県外の強豪校へ進学予定。心・技・体をさらに磨き、新たな舞台での飛躍を誓います。
(井澤佑馬さん)
「高校ではいろんな強いチームもいるが、どこにも負けないように。まずは甲子園などの舞台に出ないとその先もないと思うのでしっかり自分を高めて頑張りたい」