岡山を拠点に活動する劇団OiBokkeShiの看板俳優、岡田忠雄さんが3月30日、亡くなりました。99歳でした。
(劇団OiBokkeShi/岡田忠雄さん)
「命、舞台、命」
亡くなる前日、岡田忠雄さんは5月の100歳記念公演への出演に向けて、入院していたベッドの上で意気込みを見せていました。
岡田さんは菅原直樹さんが主宰する劇団OiBokkeShiの2014年の立ち上げから参加。88歳から本格的に舞台に立ち、看板俳優として熱演を見せました。
そのきっかけは、認知症の妻・郁子さん(2023年に死去)の介護でした。辻褄があわない妻の言動を正さず、演技で「ぼけを受け入れ」ました。
自身の介護生活を基にした作品も披露し、「演技で救われた介護」を多くの人に伝えてきました。
その後、脳梗塞などで入院しても必ず舞台へ復帰し、まさに演劇が生きがいでした。
2024年には一人では自宅で暮らせなくなり高齢者向け住宅に入居。それでも……
(劇団OiBokkeShi/岡田忠雄さん)
「舞台は出たい。いや下手なのに。資格はないんよ、おれに」
(劇団OiBokkeShi/菅原直樹さん)
「新作に向けて僕は台本書きますので」
2025年、岡山市の岡山芸術創造劇場ハレノワで2年ぶりの舞台に99歳で上がりました。
岡田さんが100歳を迎える5月の100歳記念公演に向けて稽古が始まった矢先、脳梗塞を発症して入院。3月30日、誤嚥性肺炎で亡くなりました。
老いてできなくなることが増えても演劇にこだわった岡田さん。舞台で生き、輝いた99歳でした。
(劇団OiBokkeShi/岡田忠雄さん)
「指名があれば命の限り俺はやる。だって役者に定年はないもの。今できる演技をやりたい」
葬儀は親族や親しい人だけで執り行うということです。