学生やサラリーマンの憩いの場として親しまれてきた高松市福田町の居酒屋「吾割安」が20日午前1時に閉店し40年の歴史に幕を閉じました。
吾割安はラーメンや焼き鳥などを安価で提供し、数十人規模の宴会にも対応できる「大箱の大衆居酒屋」として1986年に現在の場所にオープンしました。当時の日本はバブル景気真っ只中でしたが、あえて内装を「昭和レトロ」な雰囲気で統一。40年前の高松に同様の店は少なかったそうで、サラリーマンや学生の宴会ニーズと合致してすぐに人気店になりました。
この店の成功により、運営会社の「平井料理システム」はさまざまな業態の飲食店経営に進出し、現在も県内外で約20店舗を運営しています。ここから独立した人のお店が成功することでも知られ、「平井OB」が営む人気店、有名店は枚挙にいとまがありません。
4月1日からはラーメン1杯350円など創業時の復刻メニューを提供し、オールドファンが足を運びました。
店内には寄せ書きコーナーも設けられ、「学生時代お世話になりました」「ぼくらの青春」「閉店悲しい」など様々なコメントが書かれました。
ついに閉店まで1時間を切った20日午前0時ごろには、過去に吾割安で店長を務めた高松市の人気飲食店オーナーらが最後の瞬間を見届けようと集まっていました。そして午前1時過ぎー。最後のお客さんの会計が終わりました。従業員や常連さん、それにOBらが店の外に出て、思い出の店舗の前で記念写真を撮影しました。
元店長の男性は「ひとつの時代が終わり寂しい気持ちもあるが、この店で学んだことを今後の飲食店経営に生かしたい」と前を向いていました。