地下鉄サリン事件から今年の3月で30年です。救助時に隊員ら100人以上の負傷者を出した東京消防庁では、当時の状況を知らない職員らに向けて講演会を開きました。
1995年3月20日、オウム真理教の複数の信者が東京都内の地下鉄で猛毒のサリンを撒き、14人が死亡し5800人以上が負傷しました。
東京消防庁でも、当時、救助にあたった隊員ら135人がけがをするなどしました。
東京消防庁は、当時の状況を知らない職員らおよそ300人を対象に、有事の際に対応方針などを決める特殊災害担当の職員らが「事件を風化させず若い人にも伝え続けたい」と話しました。
東京消防庁は、サリン事件をきっかけに防護服の改良や化学物質による災害対応を行う専門部隊の強化などを行っています。