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相次ぐクマの人身被害 市街地での銃猟を認める「鳥獣保護管理法」改正案を閣議決定

社会

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 全国で相次ぐクマによる被害を受け、政府は市街地での銃による捕獲を条件付きで可能とする鳥獣保護管理法の改正案を閣議決定しました。

 環境省によりますと、クマによる人身被害の件数は近年増加していて、2023年の人身被害は198件で過去最多でした。

 しかし、現在の鳥獣保護管理法では市街地で銃を使用してクマを捕獲することは原則禁止とされていて、市街地でクマを撃つためには立ち会った警察官の指示を受けるなどの必要があります。

 21日に閣議決定された改正案では、クマが人の生活圏に侵入した事態など一定の条件を満たせば、市町村長は「緊急銃猟」としてハンターに発砲を許可できるとしました。

 また、ハンターが「緊急銃猟」を行う際に地域住民の安全を確保するため、市町村長は通行制限や避難指示を実施できるとしました。

 ハンターの発砲で建物などに損害が出た場合は、市町村長が補償するなどの規定も整備されます。

 環境省は今回の改正案で、クマが人の生活圏に侵入する事態に対して安全かつ迅速な対応が可能になるとしています。

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