ロシアによる侵攻から3年となるのを前に、日本に住むウクライナ人の女性音楽家が都内でコンサートを開き「戦争が終わるまでの支援」を訴えました。
東京都三鷹市で19日、ウクライナから避難してきた人たちへのコンサートが開かれ、民族楽器「バンドゥーラ」の演奏家でウクライナ出身のカテリーナさん(38)がウクライナ民謡や日本の曲などを演奏しました。
主催者によりますと、避難してきた19人を含むおよそ400人の観客が集まったということです。
収益金は避難者支援に充てられます。
ロシアの侵攻前から日本で暮らすカテリーナさんは、避難者に音楽を通じた支援をしてきました。
侵攻から3年が経ち支援団体などの援助が打ち切られることもあるなかで、学ぶ能力や働く体力がある若者より高齢の避難者に不安を感じると話します。
カテリーナさん 「お年寄りの方々、例えば私のママもそう、70歳を越えて言語の勉強をしたくてもできない。支援・サポートが終わると、これから日本で、戦争が終わるまでどのように生活していけばよいかという問題が一番の悩み」
一方、アメリカとロシアが和平に向け交渉を始めたことについては「停戦に向けて話が出るのはうれしい」としつつ、「どういう相手か知っている」「ロシア大統領のことは信用できない」と話しています。