国会では、新年度予算案の審議が参議院でも始まりました。
（政治部・澤井尚子記者報告） 高額療養費制度の見直しが引き続き争点となるなか、がん患者団体は8月からの負担上限額引き上げもいったん凍結するよう石破総理に訴えました。
全国がん患者団体連合会 轟理事 「（3600人以上の）アンケートをまとめたものをお読みになって下されば、命のためにいったん立ち止まるということ、ご英断して下さると私は信じたいです」
立憲民主党 田名部参院議員 「アンケートを直接受け取っていただく時間を設けていただけませんか」
石破総理大臣 「結構です。承ります。頂戴しましょう」
田名部参院議員 「合意や納得があるなかで制度を作っていくために立ち止まる時じゃないですか」
石破総理大臣 「制度を守っていかなければ命を守ることはできません。次の時代もこの制度が続いていくということを考えていかなければなりません」
面会の時期については「調整する」と述べるにとどめました。
自民党の参議院幹部からは「患者団体の言葉は響いた。立ち止まった方がいい」との声も出ています。
参議院は夏に選挙を控え、野党との激しい対立は避けたい考えで、石破総理としても難しい舵取りが続きます。
