農林水産省は小規模な業者にも対象を拡大した在庫調査の結果、生産者や卸売業者、小売や外食などに合わせて19万トン在庫が増えていると公表しました。
農水省はコメの価格高騰の要因となっている流通の目詰りの実態を把握するため、小規模な業者や生産者にも対象を広げて2024年産米の在庫状況を調査しました。
1月末時点で、JAなど大手業者の集荷量は前の年に比べて23万トン減っていました。
一方、生産者で9万トン、卸売業者で3万トン、小売や外食などを含む流通段階で7万トン、前の年より在庫が増えたということです。
江藤農水大臣 「生産者、卸売業者、小売や中食外食の事業者の皆さんが先々を心配して、この秋までの必要であろうお米を確保しようという動きをされて、それぞれ少しずつ先回りして、在庫を積み上げていった結果ではないかと推測されます」
生産者からの出荷量を見ると、集荷業者に対しては減少し、それ以外への出荷が増えています。
去年起きたコメ不足で集荷競争が激しくなるなか、流通の多様化が起きていると分析しています。