全国の警察本部長を集めた会議が開かれ、警察庁長官は匿名・流動型犯罪グループの中核的人物の取り締まりなど全国警察として取り組むべき課題の対応を指示しました。
警察庁 楠芳伸長官 「匿名・流動型犯罪グループは、我が国の治安対策上の大きな脅威であり、全国警察を挙げて取り組みを強化する必要があります。対策を進めるうえでの最重要課題は、中核的人物の解明・検挙であります」
東京・千代田区で行われた「全国警察本部長会議」には、警察庁の楠芳伸長官や全国警察の幹部らおよそ110人が集まりました。
この会議で楠長官は、「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる「トクリュウ」に対して秋をめどに全国から捜査員を警視庁に集結させ、都道府県や部門を超えて情報を収集・分析するなどしてさらなる取り締まりの強化をすると述べました。
警察庁によりますと、トクリュウの代表的な犯罪とみられる特殊詐欺やSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害額は急増していて、これらの中核的人物の実態解明や取り締まりが喫緊の課題になっています。
また、楠長官は夏の参議院議員選挙に関しても、3年前の安倍元総理銃撃事件を踏まえ、「二度と起こさせない」と警護対策の徹底などを指示しました。