2015年に相模原市で女性の遺体が見つかり、元交際相手の男が殺人の罪に問われた裁判で、最高裁は被告側の上告を退けました。懲役17年の判決が確定することになります。
佐藤一麿被告(39)は交際相手だった阿部由香利さん(当時25)に睡眠改善薬を飲ませたうえで、首を絞めて殺害した罪に問われています。
裁判の中で佐藤被告は無罪を主張していましたが、東京高裁は去年、懲役17年の判決を言い渡していました。
佐藤被告側は不服として上告していましたが、最高裁は今月14日付で退ける決定をしました。
これで懲役17年の判決が確定することになります。
この裁判を巡っては、東京地裁が2019年に懲役17年の判決を言い渡しましたが、2020年に東京高裁が「被害者の死因を窒息死と認める証拠は不十分で、睡眠改善薬による中毒死の可能性が否定できない」として1審判決を破棄し、審理の差し戻しを命じていました。
その後の差し戻しの裁判では「大量の睡眠薬を摂取させるなどして殺害した身勝手な動機による計画的な犯行」として、1審で懲役17年の判決が言い渡され、2審もこれを支持していました。