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お盆に西日本猛暑 関東最大級のひんやりスポット

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 お盆真っただ中の14日は西日本で猛暑日が続出。関東で見つけたのは最大級の「ひんやりスポット」です。

■福岡県の伝統行事「久富観音堂盆綱曳き」

 福岡県筑後市に響き渡る掛け声。近付いてきたのは黒塗りの子どもたち。大きな綱を引いて練り歩いています。

 これは毎年8月14日に行われている伝統行事の「久富観音堂盆綱曳き」です。福岡県の無形民俗文化財に指定されていて、400年近くの歴史があります。

久富観音堂盆綱曳保存会 辻義満会長 「悪いことをして地獄に落ちた亡者をお盆の一日だけでも供養しようと」

 子どもたちが体に塗っているのは「すす」です。

 真っ黒になった子どもは地獄の鬼に扮しています。大きな綱で地上に引き上げて供養する意味を持つといいます。地域の人の声援も受け、町内を約4キロにわたって練り歩きます。

 周辺の気温は35℃を超える猛暑日に。途中で水分補給も欠かせません。しかし、汗をかいたためでしょうか、目的地の神社に着くころには黒塗りが落ちてきている子どももいました。

 14日は西日本を中心に晴れ間が広がった日本列島。全国で100地点近くが猛暑日を観測しました。

■ホッキョクグマも暑さ対策 東山動植物園

 3日連続の真夏日となった名古屋市にある東山動植物園には多くの家族連れが…。

東京から来た人 「すごく暑い。蒸し暑くて、すごい汗がびちゃびちゃになっています」

 暑さ対策をしているのは人間だけではありません。アシカコーナーには日よけが作られていて、サイは水浴びをして涼を取ります。そして、ホッキョクグマのコーナーでは…。

カメラマン 「ホッキョクグマいないけど、草だけ撮るよ…」

 その後、室内から出てきたホッキョクグマは暑さにたまらず、水に飛び込んでいました。

東山動植物園 永田祐二園長補佐 「ホッキョクグマやネコ科動物など暑さに弱い動物は、冷房の利いた屋内と行き来を自由にしています」

■関東最大級“ひんやりスポット”

 さらに東京都心から車で2時間、群馬県に関東最大級の“ひんやりスポット”がありました。

 その扉の向こうには一体、何が…。

 涼を求めて次々と観光客が入っていくのは群馬県上野村にある鍾乳洞「不二洞」です。全長が約2.2キロと関東最大級の大きさの鍾乳洞は巨大なひんやりスポットになっているのです。

前橋市から来た家族 「(Q.皆さんの関係は?)友だち(2家族)9人。普段いるところが暑いのでちょっと涼んで帰りたい」

 こちらのグループが住んでいる前橋市は今年40℃超えの気温を観測し、猛暑日の日数が32日。涼しさへの期待は膨らみます。

 あまりの冷たさに子どもたちは大はしゃぎ。中の気温は15℃しかありませんでした。

 不二洞の内部は1年を通じて10℃前後に保たれています。しかし…。

父 「もうちょっと待とう、ゆっくり行こう。疲れているよ、お父さん」

 40分ほどかけて出口に到着しました。

父 「皆、楽しかった?」 子ども 「長かったよ。長かったし、寒かった」 父 「(Q.お父さんには汗が…?)(洞窟を)抜け出ることで精いっぱいで、ほぼ景色は見えなかった。避暑地に来て汗をかいている、何をしに来たんだか…」

 週末以降は関東でも猛暑日が続出する見込みです。

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