瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局は3日、8月1日から31日まで開かれた夏会期の来場者数が延べ28万2702人で、前回2022年の夏会期の1.5倍だったと発表しました。
会場ごとの来場者は、直島が最も多い9万332人、豊島3万6727人、小豆島3万4078人などとなりました。
今回初めて会場となった東かがわ市の引田エリアには3万4690人、さぬき市の志度エリアには延べ3万2090人が訪れました。
瀬戸芸の来場者数は、屋内有料施設などカウントが可能な「基準施設」を設定し、訪れた延べ人数を会場ごとに集計したものです。例えば1つの島で1人が3つの基準施設を巡った場合、来場者は「3人」とカウントされます。
同じく初開催のさぬき市の津田エリアには屋内有料施設がないため今回の来場者数のまとめには含まれていませんが、参考値として屋外無料展示の「時間との対話」を2万7969人が観覧したとしています。
池田知事は1日の記者会見で「新エリアには想定した以上の多くの方が来てにぎわいができた。今後の地域活性化のきっかけにつながる可能性ができたのではないか」と評価しました。また、心配された暑さについて、「重度の熱中症になる人はおらず、ほっとしている」と述べました。
瀬戸内国際芸術祭の秋会期は10月3日から11月9日まで開かれ、新たに宇多津エリアが会場に加わります。